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マリーゴールド色素 (Marigold colour)

キリヤスゴールドイエロー WS


 マリーゴールドの花から得られた、
キサントフィルを主成分とするものをいう。

【基原・製法・本質】
 キク科マリーゴールド(Tagetes erecta WILLD.)の花より、室温時ヘキサンで抽出して得られたものである。

 主色素はルテインの脂肪酸エステルである。黄色を呈する。


【簡略名又は類別名】
カロチノイド
カロチノイド色素
カロテノイド
カロテノイド色素
マリーゴールド

【食品への表示例】
・カロチノイド
・カロチノイド色素
・カロテノイド
・カロテノイド色素
・マリーゴールド
   


マリーゴールド色素溶液

   

キリヤスゴールドイエローWS
水溶液(添加量0.02%
)


マリーゴールド色素(ルテイン Lutein)の化学構造


 

マリーゴールド

 学名:Tagetes erecta(アフリカンマリーゴールド),Tagetes patula(フレンチマリーゴールド)、メキシカン・マリーゴールド(Tagetes tenuifolia)

 別名:サンショウギク(山椒菊),センジュギク(千寿菊),マンジュギク(万寿菊),クジャクソウ(孔雀草),コウオウソウ(紅黄草)

 花期:春〜秋

 マリーゴールドには種類があり、菊科タゲテス属のアフリカン・マリーゴールド、フレンチ・マリーゴールド、メキシカン・マリーゴールドなどがある。春から秋にかけて、家庭でも多く栽培されている、ポピュラーな花である。原産地はメキシコであるが、アメリカ、インドなどで多く栽培されている。Marigoldは、聖母マリアの金という意味である。
 アフリカン・マリーゴールドは、クリーム・黄・オレンジ色が主で、フレンチ・マリーゴールドには橙色がある。ほうれん草やキャベツなどの緑黄野菜や果物に多く含まれるが、卵黄の黄色もルテインである。
 花の色の成分は、ルテイン(Lutein)、ゼアキサンチン (zeaxanthin)であるが、カロテノイドの末端に酸素が含まれるキサントフィル (xanthophyll) で、マリーゴールド色素はルテインの脂肪酸エステルである。ルテインとゼアキサンチンは、6員環の二重結合の位置が違うだけである。

ゼアキサンチン (zeaxanthin)

 橙色のように赤みを帯びてくるのは、アントシアニンを含むためであるが、マリーゴールではオレンジ色の花に多くのカロテノイドが含まれている。


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