スピルリナ色素
(Spirulina colour)
キリヤスブルーAN
スピルリナの全藻から得られた、フィコシアニンを主成分とするものをいう。
青色を呈する。
ユレモ科スピルリナ(
Spirulina platensis
(NORD.) GEITLER)の全藻より、室温時水で抽出して得られたものである。
主色素はフィコシアニンである。
簡略名:スピルリナ青
別名:スピルリナ青色素
【食品への表示例】
スピルリナ色素、スピルリナ青色素、着色料(スピルリナ青)
スピルリナ色素溶液
キリヤスブルーAN
水溶液(添加量0.1%)
フィコシアニン(Phycocyanin)の色素部分
フィコシアニンは上の式の色素部分とたんぱく質からなるもので、青い色素である。類似した構造にフィコエリトリン(Phycoerythrin)があり、赤い色素である。この構造は
クロロフィル
の環状化合物が開いた構造となっている。
スピルリナは顕微鏡写真(x100)でわかるように、長さ300〜500ミクロンのらせん形をしている。スピルリナ(Spirulina)とは「らせん」を意味するSpiralに由来する。 スピルリナは藍藻類に属する青緑色の藻の一種で、アフリカや中南米の熱帯地方の塩水湖に自生し、現地の人々は古来からこれを食糧として利用していた。
スピルリナの驚異的な栄養価や消化率、増殖率が次々と明らかにされ、アメリカのFDA(食品医薬品局)で正式な栄養食品として認められている。
スピルリナには、たんぱく質、糖質、脂肪酸、ビタミンをはじめ、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、カロチンなどのミネラルが多く含まれている。
スピルリナには緑色の葉緑素(クロロフイル)、青色のフイコシアニン、β−カロチンなど、天然色素も豊富に含まれている。「スピルリナ青色素」の主な成分は、青色のフイコシアニンである。
スピルリナの顕微鏡写真
天然色素一覧表
クチナシ青色素
カカオ色素