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カカオ色素 (Cacao colour)

 


 カカオの種子から得られた、アントシアニンの重合物を主成分とするものをいう。
 褐色(チョコレート色)を呈する。

 アオギリ科カカオ(
Theobroma cacao LINNE)の種子(カカオ豆)を発酵 後、焙焼したものより、温時弱アルカリ性水溶液で抽出し、中和して得られたものである。
 主色素はアントシアニンが熱により重合したものである。

別名:ココア色素
簡略名:カカオ、フラボノイド、 フラボノイド色素
 


カカオ色素溶液

   

カカオ色素
クエン酸緩衝液(pH7)(添加量0.03%)

     
     
     



 
 フラボノイド色素。
 nは5〜6またはそれ以上のオリゴマーで、Rは配糖体ガラクチュロン酸。
 熱、光に非常に安定。
 酸性では金属イオンの影響を受けて沈殿が生じやすいが、中性では鉄イオン以外の影響は受けにくい。


 

カカオの実

  

カカオの花

   

 学名:Theobroma cacao


 熱帯アメリカ原産。果実の中に入っている種子がココアやチョコレートの原料になる。

  

 

カカオの木


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