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アカキャベツ色素 (Red cabbage colour)

キリヤスレッドRC-N、キリヤスレッドRC-Y

 

 アブラナ科キャベツ
brassica oleracea L.var.capitata DC)の赤い葉(赤キャベツ、紫キャベツ)より、室温時弱酸性水溶液で抽出して得られたものである。
 主色素はアントシアニン系色素のシアニジンアシルグリコシドである。
 赤色〜紫赤色を呈する。

別名:ムラサキキャベツ色素
簡略名:アカキャベツ、アントシアニン、アントシアニン色素、野菜色素

【食品への表示例】
アカキャベツ色素、ムラサキキャベツ色素、着色料(アカキャベツ)、着色料(アントシアニン)、アントシアニン色素、野菜色素
 


アカキャベツ色素溶液

   

キリヤスレッドRC-Y
クエン酸緩衝液(pH3)(添加量0.08%)

【色素のpH変化】    

pH 3.0

pH 5.5

pH 8.0

キリヤスレッドRC-Y(アカキャベツ色素)添加量:0.050 %

コメント:pH 3.0で鮮明な紫赤色、pH 5.5で薄い紫赤色、pH 8.0で紫青色になる。
アカキャベツ色素はpH 3.5以下の領域で安定であり、pH 3.5以上の領域では経時的な安定性はよくない。


 
 アントシアニンに糖が結合している。
 酸性で紫赤色、中性で紫〜紫青色、アルカリ性で青緑色を呈する。
 水、アルコール、プロピレングリコール、酢酸に溶解し、油脂に不溶。
 酸性での耐熱、耐光性に優れている。



ムラサキキャベツ

 


ムラサキキャベツ

     
 南欧海岸地域の原産で、世界各地で広く栽培されている。
 日本には江戸時代に渡来し、ボタンナと呼ばれて観賞用にされた。
 紫色の品種は紫甘藍で、色素は葉の表面に付着し、葉の内部は白い。 
   

ムラサキキャベツの断面

      

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