ベニバナ赤色素
(Carthamus red)
カーサマスレッド Y-SP
ベニバナの花から得られた、カルタミンを主成分とするものをいう。
赤色を呈する。
キク科ベニバナ(
Carthamus tinctorius
LINNE)の花またはこれを発酵もしくは酵素処理したものより、黄色素を除去した後、室温時弱アルカリ性水溶液で抽出し、中和して得られたものである。
主色素はカルタミンである。
古代より口紅や染料用として使用されてきた。
別名:カーサマス赤色素
簡略名:フラボノイド、 フラボノイド色素 、紅花赤 、紅花色素
【食品への表示例】
ベニバナ赤色素、カーサマス赤色素、着色料(フラボノイド)、フラボノイド色素、着色料( 紅花赤)、紅花色素
ベニバナ赤色素溶液
カーサマスレッドAP
ジメチルホルムアミド溶液(添加量0.4%)
【使用例】
カーサマスレッドAPは、水への溶解性が低いので、例えばホワイトベースK-13(キリヤ化学)に分散混合して使用する(右下の写真)。
なお、右上の写真は界面活性剤を用いて水溶液としたものですが、安定性はよくありません。
フラボノイド系。
水、アルコールなどにわずかに溶ける。油脂に不溶。
耐光性は高いが、熱水で溶解して分解する。
前駆物質である黄色素ポリオキシカルコンが空気酸化でキノン化されて、赤く発色したもの。
ベニバナの花
乾燥したベニバナ
学名:
Carthamus tinctorius
別名:スエツムハナ(末摘花),サフラワー
花期:夏〜秋
エジプト原産で、中国、アメリカ、日本など世界各地で栽培されている。花は漢方薬として利用されており、種子から採れる油はベニバナ油(サフラワーオイル)として食用される。
日本に伝来したのは奈良時代で、化粧品、染色、食品に用いられていた。
山形県の県花で,古くから口紅や赤の染料の原料として栽培されている。花の色は最初は黄色で,後に紅色に変わる。葉の縁には鋭い棘がある。ドライフラワーの材料としても人気がある。
別名は,スエツムハナ(末摘花)で,これは源氏物語に出てくる女性の名前。またの名は,サフラワー。
ベニバナ
天然色素一覧表
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ビートレッド