(http://www.skypoint.com/members/mikefry/chams.html)
カメレオンはトカゲの一種ですが、皮膚の色を環境に合わせて変化させて敵の目を欺き、身を守るとして知られています。しかし、カメレオンは単に周囲の色に合わせて色を変えるだけではなく、驚き、光、温度によっても色を変えます。
カメレオンの色は皮膚の色素細胞の色で、脳からの命令でホルモンが色を変えています。
哺乳類の色素細胞は黒い色素をつくるメラノサイト(黒色素細胞、melanocyte) ですが、魚類や両生類にはメラノフォア(黒色胞;
melanophore)だけでなく、黄色素胞 (xantho-phore), 白色素胞(leukophore) など、いろいろあります。メラノフォア
は 黒色素メラニンを合成し、黄色素胞 はカロチンやキサントフィルなどの黄色や赤い 色素を,
白色素胞はグアニンや尿酸を利用することで各々が独自の色彩単位となっています。
カメレオンが色を変えるときはホルモンがはたらき、色素を細胞全体に分散させて皮膚に色をつけるのです。分散させる色素の混合により、いろんな色が出ます。
色素を細胞全体に分散させる
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(色素の混合については、Q&A のQ-4をご覧下さい。)
たとえば、黄色(イエロー)の色素と青(シアン)の色素を混合すると、緑色になります。
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